あがの姫牛
注目したのはスワンレイクビールから出るビール粕。それをバイオテックジャパンが牛の好む味へと乳酸菌で加工し、臼井農畜産が飼料として使用している。これまで多額の費用をかけて廃棄されていたビール粕を有効活用することで、農家の飼料費の削減も実現。さらに、こちらもお金をかけて廃棄してきた牛の堆肥は、市内の農家グループ「はたけの座」で肥料として使用されている。
世界コンクールで何度も受賞するスワンレイクビール・ビール粕からの良質な餌と雌牛限定によって、
柔らかくおいしい牛肉になる
こうした異業種連携による地域循環型農業により、高品質で手頃な価格で味わえるブランド牛が誕生した。人気は徐々に広がり、現在では新潟県内約150軒の飲食店が取り扱っている。「地域連携によってみんながwin-winになる仕組みが作れました。まずは、あがの姫牛を全県民に知ってもらうのが目標です」と佐藤常務。次なるアイテムへも取り組みを続けるチーム阿賀野の地域力に注目だ。
あがの姫牛は飲食店への販売が基本だが、佐藤食肉ミートセンター、
またはオンラインショップから購入することができる阿賀野市荒屋88番地3
TEL:0250-62-2149
営業時間：9:00～18:00
休日：年末年始- オンラインショップはコチラから
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あがの姫牛は阿賀野市の企業4社と農業者による連携組織「あがの衆」によって、平成28年に生まれた新しいブランド牛。その名の通り、雌牛限定で旨みがあり、柔らかな肉質が特徴の赤身肉だ。
あがの衆のメンバーは、あがの姫牛の企画、食肉加工・販売を担当する佐藤食肉、牛を飼育する臼井農畜産、飼料の原材料を提供する天朝閣（スワンレイクビール製造元）、乳酸菌発酵技術を持つバイオテックジャパン。佐藤食肉の佐藤広国常務は「阿賀野市の企業や農業を知ってもらうために価値あるものを作りたい。それには地域連携がいいと思いました。高品質なものをブランドとして売り出すのが一番ですが、高価過ぎては親しみにくい。そこで、いつも食べていただけるおいしいものを目指しました」と話す。
常務取締役
佐藤 広国さん