お米ほろほろ

3個入り、7個入り、9個入りのほか、18個入りの缶も登場。
崩れやすいので、包装の時も慎重に扱うそうだ
口に入れると、その名のとおり、生地がほろほろと解けていく丸屋本店の「お米ほろほろ」。新潟県産コシヒカリの米粉と和三盆糖、アーモンド、バターで作られた焼菓子だ。常に新潟ならではの菓子作りを追求している本間彊会長は「新潟といえばコシヒカリなのに、米菓でしか使っていないことが残念で、お米を使ったお菓子を考えたいと思ったのがきっかけ。米粉だけれど、もちもちした食感とは正反対のものにしよう、という発想でした」と話す。
開発を担当した大城祐太さんは「既に会長が、お米ほろほろの名前を決めていたので、それに合わせた食感にするために配合や焼き方を何度も試しました」と振り返る。粉雪をまとったような姿も雪国・新潟らしさを感じさせ、平成25年には新潟市土産品コンクール最高賞の「新潟市長賞」を受賞。挽きたての米粉を使うという、材料の鮮度や品質へのこだわりもおいしさに現れている。大城さんには、このお菓子にまつわる、忘れられないエピソードがある。「新潟駅で販売していたとき、お米ほろほろが好きだというお客様がいらしてくださって、自分が開発したと話したら感激した様子で握手を求められて。うれしかったですね」。
クッキーがぎっしり詰まったCookie Nature2,592円~。
フタを開けた瞬間、バターの豊かな香りが鼻をくすぐる。お取り寄せの人気も高い
さまざまな創作菓子を送り出している丸屋本店だが、焼菓子への思いには特別なものがある。本間会長が京都の菓子屋での修行中、工場長から教わったのがクッキーだった。「久しぶりにお会いしたとき、一流店はクッキーをやらないとだめだぞ、と言われて。そうして作ったのがクッキー缶です。それが好評だと報告したとき、初めて褒められました」。お米ほろほろは、そうした焼菓子のなかの代表格。食べた瞬間に幸せになる、そんな喜びを届けている。
丸屋本店 営業企画部長・マネージャーの大城祐太さんと古町本店若女将の本間由起子さん
古町本店
営業時間:10:00~18:00 休日:無休
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