栽培と販売のプロがタッグ

株式会社ひらせいファーム

春や秋の植え付けシーズンになると、ひらせいホームセンターの店頭でたくさん販売される野菜苗。その9割近くを生産しているのがひらせいファームだ。丈夫で鮮度が良く、育ちも良いと評判の野菜苗は、販売数が右肩上がりと大人気。その品質の秘密は、苗づくりのプロと販売のプロがタッグを組んだこと。「明るく!楽しく!儲かる農業‼」をキャッチフレーズに、新潟の野菜づくりをバックアップしている。

  • 写真右から3番目:代表取締役社長 清水 泰成 さん

丈夫な野菜苗を鮮度良くお客様のもとへ

野菜苗の生産・販売を行っているひらせいファームは、平成28年に設立。現在、新潟市西蒲区にある24棟のハウスで野菜苗や青果を生産。全量をひらせいホームセンターが買い上げ、各店舗で販売されている。ひらせいの野菜苗は丈夫でよく育つと評判で、毎年リピーターを増やしている。出荷量がピークになる春には、1日に10~12万本もの苗を送り出すというから驚きだ。

  • 取材に伺った10月上旬は玉ネギ苗の出荷の終盤戦。朝、掘り出した苗を手作業で50本ずつ束ねる。苗の中でも玉ネギが一番手がかかるそうだ

同社を設立するきっかけとなったのは、ひらせいホームセンターの代表取締役でもある清水泰成社長が平成27年に東京からUターンして入社し、生産者の苦労を肌で感じたことにある。「祖父の代までは西区内野で農業をやっていて、農家の知り合いも多かったのですが、帰ってきて話を聞いてみると、農業をやめたとか、やめようと思っているという人ばかりで。ハウスやトラクターなどの設備を更新する負担が大きく、生産したものの価格も安定しなくて、収入も不安定なのが悩みだというんです。ちょうどその時期に、新潟市がいわゆる農業特区に指定されて、規制緩和がありました。そこで、当社にはホームセンターというプラットフォームがあるので、農業法人を作って、法人がハウスなどの設備を用意し、そこで皆さんで一緒に生産をしてもらい、全量をひらせいが買い取る仕組みにしようと。みんなで明るく、楽しく、儲かる農業をしようというのをテーマに12棟のハウスでスタートしました」。

  • ひらせいホームセンターの苗売り場

  • ハウス外観

タッグを組んだのが、それまでもひらせいに野菜苗を納入していた山本苗屋の常務の山本学さん。「まずは挑戦してみよう」が信条の山本さんが周囲に声をかけ、10人ほどの仲間と共に生産を行っている。
丈夫な苗になるポイントのひとつが、地元農園が開発した「もみ殻堆肥」を使っていること。苗の免疫力が上がり、育ちがいいそうだ。産業廃棄物になっていたもみ殻を利用した肥料で生産することで、環境循環型の農業も実現している。
春は野菜50品目・150品種ほど、秋は20品目、60品種ほどの苗を生産。ひらせいの店頭に並ぶ苗を見ると、背丈も一定で、葉もイキイキしていることが分かる。

  • ハウスの近くに山と積まれているもみ殻堆肥

植えて、育てて、食べる楽しみを味わってもらいたい

ひらせいの野菜苗の品質を支えるもうひとつの特徴が、配送体制だ。ひらせいでは、各店舗ごとに苗の発注を行っている。その日の午前中に注文すれば、翌日にはひらせいファームから苗が店に届く仕組みだ。担当者は数日で売り切る数を注文するので、売り場には常に新鮮な苗が並ぶ。
ファーム側でも毎年の販売の動きを踏まえ、注文が来る時期に合わせて苗を育成。しかし、気候は毎年異なり、成長具合も違う。その調整について山本さんは「感覚です」と話す。「気温や湿度も見ますが、ハウスに入れば、苗にとっていい環境かどうかは分かりますね。例えば天気が悪くて苗の植え付けができないような日が続くと、出荷のタイミングが予想より遅れることもありますが、そのときは注文が来るまで成長が進まないように水を控えたり、葉水だけにしたり、という感じで調整します」。聞くほどに、プロの仕事の凄さを感じる話だ。

  • 栽培部門の責任者であり、株式会社山本苗屋の常務取締役でもある山本 学さん

  • 天候や成長具合を見ながら水管理などで出荷のタイミングを調整する

玉ネギの苗は露地とハウスで栽培。天候に左右されずいずれかで作業ができて合理的であるとともに安定供給にもつながっている

野菜苗は春と秋に生産されるものがほとんどなので、ハウスが空く時期がある。清水社長は「葉物が少なくなる冬に、レタスを作れないかな」と提案。山本さんは「冬の新潟でレタスは不可能に近いかなと思ったんですが、とりあえずやってみたら上手くいったんです。食味もえぐみが無くて、おいしいんですよ」。他にもブロッコリー、大根などもひらせいの各店舗で、手頃価格で販売されている。ひとつのハウスで1年のうちに4~5品目を生産するというのは、新潟ではかなり稀なケースだ。

  • レタスに続き、冬のハウス活用としてミニ大根も生産を始めた

ブロッコリー(左)とキャベツ(右)の苗。春苗は種まきをしておよそ1カ月でポットに移植し、さらに1カ月育てて出荷。秋苗はサイクルが2週間ずつになる

消費者の皆さんには、ひらせいの野菜苗で、植える楽しさ、育てる楽しさ、そして食べる楽しさを体験してもらいたいと話すおふたり。「根がどれだけしっかり伸びるかが重要なので、プランターを使うなら苗はひとつ。多くても2本まで。もみ殻用土を使うのもおすすめです」。
次のシーズンには、ぜひ、ひらせいの野菜苗で収穫の楽しみを体験してみてはいかがだろうか。

お問い合わせ

株式会社ひらせいファーム

〒950-2063
新潟市西区寺尾台2丁目3番3号
TEL:025-383-4141(代表)
FAX:025-383-4150

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